2015年11月1日日曜日

■プレイヤー調査 高まる「お金がかかる」イメージ



Amusement Japan プレイヤー調査
パチンコ・パチスロの事前イメージ
高まる「お金がかかる」イメージ

■3年以内に始めた人の6割が「投資かさむ」とのイメージを抱いていた

Amusement JapanPWORLDと共同で行ったプレイヤー調査では、ホールを選ぶ理由や、プレイヤーになる前にどのようなイメージを抱いていたかを聞いている。その結果を分析すると、遊技の開始時期によって意識に違いがあることがわかった。

有効回答数は4444人。ボリュームゾーンは30歳~34歳で、平均年齢は35.2歳。この回答者を、パチンコ・パチスロの遊技歴で4区分(3年未満、3年以上5年未満、5年以上10年未満、10年以上)して、行動や意識を分析した。

パチンコ・パチスロを始める前(ノンユーザーの時点)に抱いていた主要なイメージはどの層も同じで「お金がかかる」「勝てば稼げるギャンブル」「店内の音がうるさそう」が上位を占める。ただし、近年始めた層は、10年以上前に始めた層と比べて「お金がかかる」との事前イメージが強かった

遊技歴10年未満の各層では、遊技を経験する前に「お金がかかる」とイメージしていた人の割合はそれぞれ50%を超えていた。一方、遊技歴10年以上の層では38%だった。

多くの業界関係者、プレイヤーが、「年々、遊びにくくなってきている」と感じている。それが、実際には遊技を経験していないノンユーザーにも伝わり、「お金がかかる」というイメージが形成されているのなら、新規参加人口は先細っていく。

■店内環境のイメージは向上していない可能性が高い

店内の音については、近年始めたプレイヤーほどノンユーザーの時点で、「店内がうるさい」とイメージしていた人が多いという意外な結果になった。「店内がうるさい」とイメージしていた人の割合は、遊技歴3年未満が45.1%だったのに対して、遊技歴10年以上の層では28%だった。

ノンユーザーが抱くホールの空気環境についてのイメージも近年、向上していないことがうかがえる。「店内の空気が悪そう」とのイメージを持っていた人の割合は、近年遊技を始めた層ほど高い。これは、昔と比べて人々の健康意識が高まったことや、公共施設や一般の商業施設で禁煙化や分煙が進んだことで、ホールのイメージが相対的に低下したと考えられる。ホールは昔よりもタバコ臭さは確実に減っている。しかし、ファミリーレストラン、カフェ、居酒屋、その他の商業施設の分煙化、禁煙化の変化のほうがドラスティックだった。他の商業施設と比べれば、大多数のホールは「かなり自由にタバコを吸える場所」であるのが現実だ。

業界は改善を重ねてきたことは間違いないが、世間の感覚との間にはまだ溝があるようだ。


調査概要

●アンケートは2015年831日から97日までの間、パチンコ・ポータル サイト「PWORLD」のトップ画面からアンケート画面に誘導して実施。パチンコ・パチスロプレイヤー4444人(男性4054人、女性390人)から回答を得た。

●インターネットを利用した調査のため、回答者は「ネット利用 者」に限定されている。回答者のイメージは「PC、スマートフォンでインターネットを利用するパチンコ・パチスロのコアなユーザー」となるため、その点を考慮して調査結果を見る必要がある。スマートフォン利用者は855%。

■夢まるふぁんど委員会 防犯パトカーを寄贈

千葉県遊技業協同組合、千葉日報社、千葉テレビ放送、ベイエフエムによる「夢まるふぁんど委員会」が10月27日、千葉県庁前で夢まる防犯パトロールカーの寄贈式を行った。防犯パトロールカーの寄贈は今年で10年目を迎え、寄贈台数はのべ50台に達した。
挨拶に立った千葉県遊協の田中幸也理事長は「千葉県下の全市区町村に寄贈していきたいと組合員の総意で決めた取り組み。これからも県内の犯罪抑止に寄与していきたい」と述べた。
今回の寄贈先は千葉市緑区、船橋市、柏市、南房総市、睦沢町の5市区町、計5台。受贈者を代表して北村新司八街市長が謝辞を述べた。

[写真=今年も防犯パトロールカー5台を寄贈した]
〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン11/2号に掲載〕

■都遊協 経営者研修会を開催

東京都遊技業協同組合は10月22日、都内の中野サンプラザホールで遊技場経営者研修会を開催した。冒頭、阿部恭久理事長はのめり込み対策や、遊技産業健全化推進機構が実施している遊技機性能調査への対応、新基準に該当しない遊技機の設置比率の遵守を呼びかけた。
行政講話で、警視庁生活安全部保安課風俗営業係の新井一実係長は、都遊協の社会貢献活動を高く評価する一方で、「ブログ等で隠語を用いた不適切な広告宣伝が散見されている。違法営業には厳しく対処していきたい」と話した。また、パチンコ営業が健全な遊技として広く国民に支持されるための取り組みとして、「射幸心を抑える取り組みの推進」、「風営法の遵守」、「中古機流通制度の適正な運用」、「暴力団排除と犯罪の未然防止」などを要請した。

[写真=都内の遊技場経営者ら約900人が出席した]
〔週刊アミューズメントジャパン11/2号に掲載〕

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