2012年4月27日金曜日

【コラム】店長力UP講座・マーケティング入門(2)

【第2回】情報を整理する「フレームワーク」
執筆=徳田幸修(STI 代表) 

店舗運営を任されている店長には、毎日膨大な情報が入ってきて又、更新されます。内規の変更、新機種の発売日、そのスペック。自店の稼働状況に加え、競合店の動き。実に様々な情報が錯綜します。それらの情報を一つ一つ丁寧に分析しても、逆に全てを混同して分析しても、なかなか自店舗にとって意味のある戦略は出てきません。

このような時、ある一定の「枠組み」を使って簡単に情報を整理できる方法があります。その枠組みを使うことによって、複雑に絡み合った情報が少しずつ解きほぐされ、一定の塊に分類され、情報の重要度やそれぞれの関連性が見えやすくなり、自店舗にとって優位な戦略を構築する足がかりになります。

この枠組みのことを「フレームワーク」と言います。例えば、ビジネスで最も使用されているフレームワークの一つに「3C分析」というものがあります。3つの「C」はそれぞれ顧客(Customer)、競合(Competitor)、自店舗(Company)を意味します。

皆さんの社内会議や店舗内ミーティングでは、様々な意見が出てくると思いますが。その意見の内容が、顧客と競合店舗と自店舗のことを全て混同して話しているために、議論の方向性があやふやになってしまい、結局何の会議だったのかわからなくなったという経験があるのではないでしょうか? 実際目に見えている「問題」は確かに、これらのことが複雑に絡み合った結果です。しかし、自店舗にとって最適な戦略を考える上では、その複雑に絡み合った糸を解きほぐすことから始めなければなりません。

こんな時に3C分析で、全ての意見や情報がどの「C」について述べているのかを分類することで、複雑に絡み合った情報が整理でき、それらの情報がどう繋がっているかという関連性が見えてきます。

例えば、「最近、新台の寿命が短命だ」という課題に対して、とりあえず会議を開き皆で意見するというのではなく、顧客・競合店舗・自店舗の3つの「C」について別々のチームを作るということも有効です。各々のチームが、担当した「C」についてできる限りの情報を集め、その中で重要と思われる情報を抽出して持ち寄った会議を開くことで、課題に対してより本質に迫った問題点と解決案が出てくるはずです。

このようにフレームワークというのは、情報を整理し、その関連性を確認するのに非常に便利なツール(道具)です。しかしフレームワークを使用する最大の利点は、限られた経営資源(人・物・金・時間・情報)の中で、できるだけ効率的な解決策を、素早く意思決定できることです。さらに店長が身につけるべき5つの能力「現状把握能力」「課題設定能力」「課題解決能力」「課題実行能力」「課題検証能力」のうち、最初に身につけるべき能力である「現状把握能力」が備わることです。

さて、次回からはいよいよ店舗戦略策定からマーケティング施策の立案までの具体的な流れを、様々なフレームワークを使用して説明させて頂きますが、読者の皆様には是非憶えておいて頂きたい言葉があります。それは「整合性」です。

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【第1回】戦略を考える上で大事なこと
http://amusement-japan.blogspot.jp/2012/02/up1.html
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【執筆者プロフィール】
とくだ・ゆきのぶ
福井県出身。大阪経済大学 経営学部卒業、グロービス経営大学院卒業(MBA)。
大学卒業後、新卒採用で大阪府のパチンコホールに入社。その後、出身地に戻り3店舗のパチンコ店経営に携わり2003年から2008年まで代表取締役社長を務める。在任中に国内MBA取得。現在は、パチンコ業界の社会的地位確立・現場能力の向上をサポートするため株式会社STIを設立、人材育成に取り組む

2012年4月26日木曜日

■ 常用労働者101人以上の事業主に障がい者雇用の義務 2015年4月から対象拡大

2010年7月に障害者雇用促進法が改正され、常用雇用労働者が201人以上の企業に障がい者雇用が義務づけられている。
常用雇用労働者(週の勤務時間が20時間以上30時間未満の短時間労働者を含む)に占める障がい者の割合が1・8%と定められ、この数字に満たない企業は障がい者が一人不足するごとに月5万円を国から徴収されるほか、企業名が公表される。
2015年4月からは常用雇用労働者101人以上の企業にも義務づけられる。対象となるホール企業はさらに増加する見込みだ。

〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/30号に掲載〕

■ 神奈川県遊協・福祉事業協会 献血運搬車両 寄贈

神奈川県遊技場協同組合と神奈川県福祉事業協会は3月8日、日本赤十字社神奈川県支部に献血運搬用車両2台を寄贈した。
寄贈式では、神奈川県遊協副理事長ならびに神奈川県福祉事業協会副会長を務める江川明裕氏が「27年間にわたって続けてきた福祉車両の寄贈台数が200台を突破した。『社会貢献の灯』を消すことがないように、社会貢献活動を継続していく」と語った。日赤神奈川県支部からは厚生労働大臣感謝状が贈られた。

[写真=江川副会長(右)と日赤神奈川県支部の近藤晶一事務局長]
〔週刊アミューズメントジャパン4/30号に掲載〕

2012年4月22日日曜日

■ 警察庁 再プレー手数料・遊技ポイント「適切な措置」求めホール関係団体へ通知


貯玉・再プレーシステムにおける再プレー時のいわゆる「手数料」について、警察庁が「風営法に違反する」との見解を示していることがわかった。
ホール以外の第三者の負担で行われるポイントシステムにおいても、いわゆる「遊技ポイント」の付与は、風営法施行条例が禁止する「著しく射幸性をそそるおそれのある方法」での営業等に該当するおそれがあるとしている。
両事案とも事実上の運用中止を求める内容で、関係団体に通知した模様だ。
〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/23号に掲載〕

■ 平和:嶺井副社長が新社長に

平和は4月20日開催の取締役会で、石橋保彦代表取締役社長が相談役に、嶺井勝也代表取締役副社長が代表取締役社長に、諸見里敏啓専務取締役が代表取締役副社長に就任することを内定した。6月28日開催予定の定時株主総会および取締役会で正式に決定する予定。

■ 日遊協アンケート パチスロプレイヤー「演出」重視、パチンコプレイヤーは「大当たりのしやすさ」


日本遊技関連事業協会が加盟企業ホールの来店者を対象に実施した「2011年パチンコ・パチスロファンアンケート調査」によると、台を選ぶ項目として、パチンコプレイヤーは「大当たりのしやすさ」を、パチスロプレイヤーは「演出」を重視する傾向が見られた。5号機になってパチスロメーカー各社が力を注いできた「演出」が、ファンに支持されているようだ。

〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/23号に掲載〕

■ 全日遊連 2011年のホール・関連施設事件 被害総額は減少


全日本遊技事業協同組合連合会は広報誌『遊報3月号』で、2011年に発生したぱちんこ店および関連施設を狙った強盗・窃盗事案の件数、被害総額を発表した。それによると、10年に比べて件数は横ばいだったが被害総額は減少した。また、東日本大震災の支援のための募金箱を狙った事案が発生したことなどから、店内での窃盗が増えた。

〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/23号に掲載〕

2012年4月14日土曜日

■ マルハン 新コンセプト店オープン


千葉県千葉市に建設していたマルハンの新コンセプト店舗『マルハン千葉北店』(総台数1147台)が4月13日にオープンした。施設全体の名称は『HARVEST GARDEN(ハーベストガーデン)』。

この『HARVEST GARDEN』は、2010年に同社が立ち上げた「新しいパチンコプロジェジェクト」を具現化させたもので、ノンユーザーやスリープユーザーの掘り起こしを狙った新業態だ。「入りやすさ」「気軽さ」「居心地の良さ」に着目し、ソフト面、ハード面で従来のパチンコホールにはなかった要素を取り入れた。
『マルハン千葉北店』を核に、ビュッフェスタイルのレストラン『HARVEST GARDEN  DELI&BUFFET』やイベントスペースなどを併設し、施設全体で集客力を高める狙いだ。
立体駐車場からレストランまでの導線上に、景品コーナーや無料体験用パチンコ機、アートギャラリー、禁煙パチンココーナーなどがあり、ノンユーザーがパチンコに触れるきっかけ作りを狙った構造になっている。

『HARVEST GARDEN  DELI&BUFFET』は、マルハン既存店に併設された「ごはんどき」よりも、品質や空間、サービス面のクオリティを高めた。パチンコに興味がない層を施設に呼び込む狙いだ。 4月8日までの10日間のソフトオープン期間に約5000人が来店。4日間の店休を経て、13日に『マルハン千葉北店』とともにグランドオープン。
ランチタイムは1580円、17時以降は1980円。レストランの集客も今後、注目したい。
[写真=レストランはテラス席と合わせて130席を用意]
〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/16号に掲載〕

■ NEXUS フットサル大会開催


関東でホールを展開するNEXUS(本社/群馬県高崎市)が3月31日、4月1日の2日間、群馬県高崎市内で12歳以下を対象とした「2012 NEXUS フットサルフェスティバルU‐12」を開催した。
5回目を迎える今大会には男子40チーム、女子4チームの計8チームが参加し、各チームが優勝を目指して競い合った。この模様は4月14日19時、29日20時から群馬テレビで放映される。

[写真=2日間にわたって熱戦が繰り広げられた]

〔週刊アミューズメントジャパン4/16号に掲載〕

■ マルハン 国内最大の野球大会をTBSと共催


マルハンは4日、同社主催の軟式野球大会「マルハンドリームカップ全国ベースボールトーナメント」を開催すると発表した。これは国内最大規模のベースボールトーナメントで、6回目となる今年は、TBSラジオでプロ野球中継「エキサイトベースボール」を放送するTBSラジオ&コミュニケーションズが主催者として加わりマルハンと共催する。

〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/16号に掲載〕

■ 岩下兄弟 兄弟の強い絆で60年


熊本県と宮崎県で30店のホールを経営する岩下兄弟株式会社(本社/熊本県人吉市、岩下博明社長)は10日、市内のホテルで600名を超す関係者を招待して創業60周年記念の催しを行った。
岩下社長は「信用づくりの精神と、地域に溶け込み社会と共にあることを基本とする理念はこれからも何ら変わりありません。時代の流れを的確に捉え、基本理念のもと力強く歩んでいきます」とあいさつした。
[写真=(左から)岩下洋三常務、岩下正臣専務、岩下博明社長、岩下泰司副社長、岩下幸司常務、岩下政稔常務]
〔週刊アミューズメントジャパン4/16号に掲載〕

2012年4月10日火曜日

■ マルハン:新しいパチンコプロジェクトが具現化

マルハンの新コンセプト店舗「HARVEST GARDEN(ハーベストガーデン)」(千葉県千葉市)の内覧会が9日に開催された。
2010年にノンユーザー・スリープユーザーの獲得を目的に立ち上げた「新しいパチンコプロジェクト」を具現化した施設で、総台数1147台のパチンコホール『マルハン千葉北店』を核に、ビュッフェスタイルのレストランを併設。グランドオープンは4月13日の予定。

2012年4月8日日曜日

■ 健全化推進機構 計数機の修理完了時 統一修理報告書を使用

健全化推進機構(機構)は3月28日、4月1日以降に立入検査で玉・メダル計数機に異常が確認され、所轄警察署へ修理の完了を報告する際は、遊技場自動サービス機工業会所属の計数機メーカーが作成した統一の「修理報告書」を使用すると発表した。
これは、1月16日付で警察庁から通知された「機構による計数機検査における異常計数の認知時の措置について」を受けての措置で、機構では計数機検査で異常が確認された場合、計数機の使用を直ちに中止するよう要請。使用を再開する際には、修理結果について記載された書面を添えて、所轄警察署の担当部署へ修理の完了を報告するよう呼びかけていた。今後、機構が計数機検査で異常を発見した場合、ホールに対して計数機の修理要請書と計数機メーカーが作成する修理報告書を渡すことになる。
〔週刊アミューズメントジャパン4/9号に掲載〕

2012年4月6日金曜日

■ ニコニコ動画 『マルハンチャンネル』開局

Webプログラミングなどを手がけるテラ・コミュニケーションズは、3月25日に都内渋谷区に「渋谷スタジオ」を開設。3月19日からニコニコ動画内に「マルハンチャンネル」を開局した。
「マルハンチャンネル」はニコニコ動画内の公式動画配信サイト「ニコニコチャンネル」の公式チャンネルとして開局。パチンコ・パチスロの新台情報番組やマルハンの店舗情報、渋谷エリアのカルチャー情報、タレントを招いてのトーク番組の配信を予定している。

〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/9号に掲載〕

■ ダイナム 被災地復興支援 3681万円を寄付

ダイナム(本社/京都荒川区)は3月23日、日本赤十字社に被災地復興支援のための義援金3681万5784円を寄付した。同社では、昨年10月から今年2月まで、同社の全店舗で来店客へ募金の協力を呼びかけてきた。

[写真=目録を手渡すダイナムの三輪博取締役(左)と日本赤十字社の服部部長]
〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/9号に掲載〕

■ 警察庁まとめ 昨年末時点のホール軒数・遊技機台数

警察庁がこのほど発表した2011年12月末のホール軒数は1万2323軒で微減にとどまった。
前年からの減少率は過去7年間で最も低い1.3%減(前年末は1.4%減)だった。遊技機台数は0.6%増の458万2784台で2年連続増加した。
ホール軒数は減少しているが、遊技機台数が増加したことで、1店舗当たりの平均設置台数は前年比7.0台増の371.9台と最高値を更新した。
〔週刊アミューズメントジャパン4/9号に掲載〕

■ 善都 20店舗、売上1497億9100万円に

善都(愛知県豊田市、都筑順雄社長)は4月4日に決算説明会を開催した。
2011年12月期の善都の売上高は1497億9100万円で前期比12・3%増加(※)。売上総利益は234億8200万円、営業利益は49億6200万円、経常利益は47億2700万円。
売上高増加の主な要因は2010年12月にオープンした「ZENT豊田本店」「ZENT長久手店」の通年営業と、昨年6月にオープンした「ZENT岡崎インター店」の売上が加わったこと。今期は「ZENT岡崎インター店」が通年営業するほか、4月6日に総台数1010台の「ZENT多治見店」(岐阜県多治見市)がオープン。売上高1654億円を目指す。
※善都の2010年12月期売上に株式会社喜翔の2010年1月から12月の売上を足した額との比較。2011年1月に喜翔を吸収合併。

2012年4月5日木曜日

■ 日遊協ファンアンケート ホールの全面禁煙「賛成」5割

アンケート回答者の喫煙率は58.8%で2007年の調査以降初めて6割を切ったが、いまだ社会の喫煙率(21.7%、JT調べ)を大きく上回っている。だがプレイヤーはホールの全面禁煙に対しては前向きで5割弱が賛成(「大賛成」「賛成だが分煙程度でもよいのでは」)と回答した。「反対だがやむを得ない」との回答も含めれば6割強にも上る。
日常的にタバコを「吸う」というプレイヤーも5割弱がホールの全面禁煙化を受け入れる考えだが、現時点では分煙が妥当な対応策といえそうだ。

〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/2号に掲載〕

■ 『風適法Q&A』余暇進が四訂版を発刊

余暇環境整備推進協議会がこのほど『風営適正化法令におけるパチンコ営業運用上のQ&A』の四訂版を発刊した。
余暇進理事の渡邊洋一郎弁護士が監修する本書は、ホールの現場で役立つ実用的な法律マニュアルとして多くの企業で活用されている。余暇進では会員企業以外にも販売している。
〔詳しくは週刊アミューズメントジャパン4/2号に掲載〕

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