Amusement Japan プレイヤー調査
パチンコ・パチスロの事前イメージ
高まる「お金がかかる」イメージ
■3年以内に始めた人の6割が「投資かさむ」とのイメージを抱いていた
Amusement JapanがP‐WORLDと共同で行ったプレイヤー調査では、ホールを選ぶ理由や、プレイヤーになる前にどのようなイメージを抱いていたかを聞いている。その結果を分析すると、遊技の開始時期によって意識に違いがあることがわかった。
有効回答数は4444人。ボリュームゾーンは30歳~34歳で、平均年齢は35.2歳。この回答者を、パチンコ・パチスロの遊技歴で4区分(3年未満、3年以上5年未満、5年以上10年未満、10年以上)して、行動や意識を分析した。
パチンコ・パチスロを始める前(ノンユーザーの時点)に抱いていた主要なイメージはどの層も同じで「お金がかかる」「勝てば稼げるギャンブル」「店内の音がうるさそう」が上位を占める。ただし、近年始めた層は、10年以上前に始めた層と比べて「お金がかかる」との事前イメージが強かった。
遊技歴10年未満の各層では、遊技を経験する前に「お金がかかる」とイメージしていた人の割合はそれぞれ50%を超えていた。一方、遊技歴10年以上の層では38%だった。
多くの業界関係者、プレイヤーが、「年々、遊びにくくなってきている」と感じている。それが、実際には遊技を経験していないノンユーザーにも伝わり、「お金がかかる」というイメージが形成されているのなら、新規参加人口は先細っていく。
■店内環境のイメージは向上していない可能性が高い
店内の音については、近年始めたプレイヤーほどノンユーザーの時点で、「店内がうるさい」とイメージしていた人が多いという意外な結果になった。「店内がうるさい」とイメージしていた人の割合は、遊技歴3年未満が45.1%だったのに対して、遊技歴10年以上の層では28%だった。
ノンユーザーが抱くホールの空気環境についてのイメージも近年、向上していないことがうかがえる。「店内の空気が悪そう」とのイメージを持っていた人の割合は、近年遊技を始めた層ほど高い。これは、昔と比べて人々の健康意識が高まったことや、公共施設や一般の商業施設で禁煙化や分煙が進んだことで、ホールのイメージが相対的に低下したと考えられる。ホールは昔よりもタバコ臭さは確実に減っている。しかし、ファミリーレストラン、カフェ、居酒屋、その他の商業施設の分煙化、禁煙化の変化のほうがドラスティックだった。他の商業施設と比べれば、大多数のホールは「かなり自由にタバコを吸える場所」であるのが現実だ。
業界は改善を重ねてきたことは間違いないが、世間の感覚との間にはまだ溝があるようだ。
調査概要
●アンケートは2015年8月31日から9月7日までの間、パチンコ・ポータル サイト「P‐WORLD」のトップ画面からアンケート画面に誘導して実施。パチンコ・パチスロプレイヤー4444人(男性4054人、女性390人)から回答を得た。
●インターネットを利用した調査のため、回答者は「ネット利用 者」に限定されている。回答者のイメージは「PC、スマートフォンでインターネットを利用するパチンコ・パチスロのコアなユーザー」となるため、その点を考慮して調査結果を見る必要がある。スマートフォン利用者は85・5%。