2012年8月31日金曜日

■ ダイナムジャパンHD 佐藤洋治社長 香港上場の経緯を振り返る

パチンコチェーンストア協会(PCSA)は8月28日、東京都港区のホテルニューオータニで臨時セミナーを開催。8月6日に香港証券取引所メインボードに上場したダイナムジャパンホールディングス(DYJH)の佐藤洋治社長が、上場までの経緯について講演した。また、香港の証券会社や監査法人などがDYJH上場のポイントについて解説した。

今回の上場のためにDYJHが契約した会社は、弁護士事務所7社、財務会計関連10社、証券会社3社、その他7社の計27社。
佐藤社長は日本と香港の会社法の違いや、申請書類の翻訳など様々な作業が生じたこと、さらにはタイトなスケジールだったことなどを説明した上で「香港証券取引所は業種で差別することなく、申請をすれば受け付け、そして審査してくれる。日本の証券取引所は理由もはっきりしないのに、受け付けすらしてくれない。風適法上の問題は素人が”グレーゾーン“と言っているだけで、法律や会計の専門家が問題を徹底的に掘り下げたことがない。香港はそれをやってくれた。この点は(日本は)是正しなくてはならないのではないか」と日本の証券取引所のホールオペレーターに対するスタンスに苦言を呈した。
香港の証券会社など現地法人の担当者は今回のDYJHの上場のポイントについて次のように述べた。
「上場を成功させる秘訣のひとつは、有能な専門家チームを組成すること。DYJHの上場によって、今後のホール企業の上場は、今回よりも楽な形で審査が行われるだろう」(幹事証券会社、申銀万国証券のウィルス・ティン氏)
「パチンコは非常にシンプルな仕組みだが、香港証券取引所にとっては、触れたことはないので難しいものだった。私どもが最初に行ったのはパチンコの仕組みを香港証券取引所に説明すること。それが、取引所の理解を得て、正しい方向性での質問を投げかけてもらえる方法だった」(幹事証券会社、パイパージャフリーアジアリミテッドのステーシー・ウォン氏)
〔週刊アミューズメントジャパン9/3号に掲載〕

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